秋を告げる白い実 2009.9.30
シラタマノキ
9月30日。現在、入山が禁止となっている駒ケ岳の六合目まで、登山が出来るということで、某施設で主催されている自然観察会に参加した。個人的に、噴火後の植生を一度この目で確認しておきたいと願っていたものの、今年の見学登山は悪天候により中止だったので、「来年まで待たなくてはならないのか・・・」と落胆していた時に、ある方面から入山できるという情報を入手し、即決で申込をしてしまった。
ネイチャーガイドの先生の解説を興味深く聴きながら、ゆっくりと(久しぶりの登山だったもので・・・)歩みをすすめていく、想像以上にハンノキやヤナギが背を高くしていて、風に揺らめいて奏でられるヤマナラシの葉の音が心地よかった(先生によると、葉が風に揺れて音をだすので「ヤマナラシ」というらしい)。森林はこのようにして造られていくのか・・・などと感傷に浸りながらも、地面にエゾシカの足跡を見つけたり、鳥たちのさえずりに耳を傾けたりと、遠くからみる駒ケ岳は雄大で静かな雰囲気があるのに、実際歩くと多くの生物たちが息づいていることを確認できた。
しばらく歩いていると、沿道になにやら白い実がたくさんなっているのを発見!シラタマノキである。先生の説明を聞きながら、ひっそりと佇む彼らを眺め、あらためて自然の美しさに気付けたことに感謝する。よく見る植物かもしれないが、とても綺麗で可愛いかったと思う。
ところで、外出すると雨に出会う私だったが、この日は天晴れなほどの天候に恵まれた。後で大きなしっぺ返しがあるのではないか・・・と、帰り道、なぜかこの幸運がちょっと不安になってしまった・・・。