異形の花   2013.5.19

春に見つけた夏灯台

5月19日、今年は春の気配が遅い感じがしたので、虫たちが蠢いているか気になってしかたなく近場の山へ・・・。予想以上に虫たちの気配が感じられない林中をとぼとぼと歩く・・・。

それでも花たちが懸命に咲いていたので、モードを「虫」から「花」へチェンジして、ややヒンヤリとした空気を楽しみつつ花たちをファインダーに納めていく。カツラの花や見たことのないカエデ(?)の花、シロバナエンレイソウやカタクリなどなど、偶然にもヒダカエンレイソウと思われる花も観察することができた・・・。時折届くキビタキのさえずりに心和ませながら、歩きまわること30分強・・・。

「なんだごれ!!!」 その異形の姿を見て、思わずこぼれた言葉・・・。

それが、写真の花です。カニバサミのような形をした葉がパラボラアンテナのように開き、さらにそこから2つの飾りのような葉(?)がぶら下がっている・・・。恐らくその基部にある三日月状のものが連なったのが花と思われる・・・。笑撃的な形をしていたので、思わず「スゴイな~・・・うん、本当にスゴイな~、花なのか??」などと独り怪しく呟きながら写真撮影を続ける・・・。おそらく、私の方が数段怪しく見えたに違いない。

よく訪れる場所でも、タイミング次第で新たな出会いがあるものだと感じた1日だった。

<花の情報>

和名:ナツトウダイ(夏灯台)
学名:Euphorbia sieboldiana
英名:未確認
科属:トウダイグサ科トウダイグサ属
花言葉:諸説あるようで・・・調査中です。

北海道から九州に分布。七飯町では5月下旬~6月上旬ころが見ごろ。トウダイグサの仲間は有毒植物のようで、
茎などを折ると乳白色の液体が出る。これに触れると炎症を起こす場合があるので注意が必要。