令和3年5月の新刊・新着図書のご案内

大人向けの本

こども向けの本

職員のいちおし

『366日風景画をめぐる旅』 

 

読み応えのある1冊。短文でわかりやすい解説は西洋絵画にあまり興味が湧かなくても、ページを 操る度に発見や驚きが静かに迫る。各月の巻頭にはローマ神話やランボー、ヘッセ、リルケなどの詩も引用し、 これから始まる風景画の旅の解釈に彩りを添えている。例えば光の画家クロード・モネの『睡蓮』は7月に紹介されており 1890年代半ばから睡蓮を30年も書き続けたこと、光の水への反映に魅せられ睡蓮は脇役だということも解説しており、 新たな見方も教えてくれる。紙上での絵画の旅を存分にどうぞ。