平成29年12月の新刊・新着図書のご案内
大人向けの本
- peeps hakodate December vol.49(函館蔦屋書店株式会社)
- アイヌ生活文化再現マニュアル 踊り 浦河・釧路春採編(公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構)
- ニッポンの主婦 100年の食卓(株式会社主婦の友社)
- 迷宮歴史倶楽部(株式会社学研プラス)
- 円空を旅する(美術出版社)
- なにこれ!? 北海道学(北海道新聞社)
- シリーズ藩物語 松前藩(株式会社 現代書館)
- ifの日本史(ポプラ社)
- 歌う鳥のキモチ(山と渓谷社)
- 雲の中では何が起こっているのか(ベレ出版)
- 木彫家 藤戸竹喜の世界(株式会社美巧製版)
- 神奈川虫報 ~トムラウシの甲虫目~(神奈川昆虫談話会)
- 牧野のフロントランナー ~日本の乳食文化を築いた人々~(デーリィマン社)
- 榎本武揚と明治維新 -旧幕臣の描いた近代化(株式会社 岩波書店)
こども向けの本
- ドラえもん科学ワールド 光と音の不思議 (小学館)
- 玉の図鑑 (株式会社 学研教育出版)
- コミック版日本の歴史6 戦国人物伝 宮本武蔵 (ポプラ社)
職員のいちおし
『円空を旅する』 井上雄彦 著
『SLAM DUNK』や『バカボンド』の著作で知られる井上雄彦が円空の足跡をたどる旅へ出かけた。気になりつつも、実物は見たことがなかった円空仏と対峙し、描いたスケッチを全て紹介している。 道南上ノ国町には、140センチほどの「十一面観音像」があり、少し足を延ばせば出会うことが出来ます。読み進めていくと、著者が一体の円空仏から目が離せなくなり、うっすらと涙を浮かべる写真の訳がわかってきます。 三島由紀夫は、日本文化のありようを「生々しい現役感」と表現したと文中にあるのですが、地域信仰や祈りを基に大切に守られてきた円空仏は、まさにそれに値すると感じた一冊でした。