平成29年2月の新刊・新着図書のご案内

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職員のいちおし

函館の大火 昭和九年の都市災害

 

昭和9年3月21日、午後6時53分。 函館市住吉町の民家から発生した火災は、死者2,000人を超える大参事となった。
この本で印象に残るのは、大火から避難した人や目撃した人、139人の生々しい言葉の数々が読み手に迫る「第5章」。
更に大火後の復興計画として、グリーンベルト(緑樹帯)の新設や新川町の昭和橋付近に官庁を集中的に配置したのは、なぜかも教えてくれる。   時を経て、現在は当たり前のように広がっている街の景色も、度重なる都市災害によって形成されていったことがわかると、目に映る景色も変わって見えるに違いない。