平成22年6月の新刊・新着図書のご案内

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職員のいちおし

ブナの林が語り伝えること-プロシア人R・ガルトネル七重村開墾顛末記-

今月は、七飯町にゆかりのある一冊をご紹介します。七飯町内にある、ガルトネル・ブナ保護林をご存知でしょうか?1863年にドイツ人の貿易商、R・ガルトネルが植栽したブナ林です。R・ガルトネルは七重村の土地約300万坪を、99年間に渡り借りる条約を交わします。農場を作り、西洋農法の技術を指導していましたが、翌年明治政府は多額の賠償金を支払い条約を解約。R・ガルトネルは帰国します。…なぜこのような顛末になったのでしょうか。本書は、膨大な参考文献をもとに、なぜR・ガルトネルが七重村に来たのか…から、帰国するまでが書かれています。各章の中に、さらにいくつかの項目に分かれている構成になっていますので、読み進めやすく、おすすめです。