峠下(七飯)台場跡
箱館戦争時に旧幕府軍が、フランス人士官ブリューネの指導のもと短期間で造成したといわれる台場跡。
七飯町の中心部から国道5号を北上し、大沼方面へトンネルをぬけすぐ右側の山頂に築かれている。標高約300mに位置し大沼や駒ケ岳、大野平野も一望できる。台場の面積は313㎡とさほど大きくはないが七稜の星型を呈しており、砲台を据えるために造成したと考えられるスロープが2ヶ所ある。
しかし、実際に砲台が置かれたという記録はまだ見つかっていない。
土塁の現存状態は良好で、その周辺には、生活痕(?)ともいわれる窪みが何箇所か確認できる。北斗市の二股口の台場跡や函館市の川汲台場跡など道南各地に残されている台場を含め、日本近代史を語る上でも貴重な史跡と考えられる。
ただし、この場所はどうやら熊の通り道のようなので、
見学・登山の折には十二分に気を付けて頂きたい。